日本一周61日目〜難所越えツー〜
朝は6時に起きまして7時ごろ宿を発ちまして、おじさんたちと別れまして、藤井寺を8寺に出発。さぁ…自転車を置き片道12キロの登りへの挑戦が今始まりました。
第11番藤井寺、かなり古い境内
闘いの始まり…けっこう憂鬱やった
最初の頃はまだ緩やかな坂で、こんなもんかよ
とか言いながら進めました
すごい雰囲気
三分の一くらいまでは大っきい坂が1つあるくらいで、余裕こいてましたね
途中、パッと景色が開き絶景がかおをみせました
この風景を見て、これから頑張るぞ!ってみんななるらしいですね
こんな感じで遍路さんが歩いています
三分の一くらいでちょっとした休憩室がありました
この休憩室を超えてもゆったりとした上り坂と平面の道が続き不思議に楽で、完全になめきってました
2番目の休憩室
この休憩室がまさにターニングポイント。ここから突然のように牙をむきました
この12番への道は全部で3つの上り坂と2つの下り坂があるらしくここまで一つずつあったので、もしかして…と思ったら案の定。
もう道なのか石なのかわかんない
後に気づいたんですが、ここスギ林なんです
しかも今日は風が強くなんか霞んでるなぁと思ったら住職さん曰くそれは花粉だとのこと。つまりここは花粉の倉庫みたいなもん。そこに花粉アレルギーが突っ込んで行ったのでもはや呼吸すらままならず本当に大変でした。
途中にある一本杉
約4時間に渡る闘いを終えると12番への参道が姿を見せ始めます。そして…
第12番札所焼山寺
まさしく山岳寺院な境内。こん時はもう花粉が凄すぎてなにがなんだか…
とにかく参拝を終えたはいいものの、花粉が酷すぎるため帰ることを断念しヒッチハイクをすることに。花粉が舞う中人を待ち、来た人に話しかけると
「わし、今から13番行くんやわ、どうせ戻るんやったらわしと一緒に回ってからいこに」
と言われたのでご好意をありがたく受け一緒に回りました
13番大日寺。せまめな境内には団体さんがギッチリ
14番十楽寺、ここは自然と同化したかのような境内で印象に残るイメージ
重厚な本堂。彫刻がさらに重厚な雰囲気を増やします。
15番国分寺。残念ながら境内は修復中。同行の人曰く最近は多いとのこと
16番観音寺。街中に立つ立派な山門が特徴的。
と思ったら17番井戸寺はもっと立派な仁王門
建物も新しく境内も広い
17番が終わり、藤井寺に送っていただいた時にはすでに6時だったので昨日泊まった善根宿に無理言って連泊させてもらうことに。
すると1人20歳の人がいらっしゃって意気投合。日本一周がしたいそうで話も合い、初めて?の友達ができとても楽しかったです。とにかく価値観がよく似ていて愉快愉快
「100歳まで生きるとしたら今20歳のこの時に出会った人に恋をしたらもう80年しかその人と一緒にいられないんだよ?だから少しでも早くさ自分が愛せる人に俺は出会いたいんだよ、そして愛したい」
とにかく熱い人!
日本一周60日目〜テイクオーフ〜
朝6時ごろに目が覚め、早々に出発。
今日は昨日雨と言っていただけあり、曇り。最近少し冷え込んできて寒の戻りだかなんだかで気温も低め。
とりあえず4番から1番まではほとんど繋がっているも同然なのでささっと行ってきました。
第4番札所大日寺
本堂も大師堂もボロボロ、とにかく古い寺でした
本堂から大師堂への道は13の観音さまが並んでいる通路。どれも威厳のある風格
奥行きのある境内、一番にいくに従って豪華になっていく
大師堂には宝珠が…豪華
第2番極楽寺、豪華ですね
広くて綺麗な境内
本堂と大師堂は奥の階段の上にひっそりとある。
そして第1番霊山寺、どでかい山門
豪華絢爛とはこのこと
本堂も大きすぎて写真には収まらず、内装もしっかりしてる。さすがは第1番
お不動さんも綺麗
大師堂はいたって普通。まだ真っ白の白衣を着た人がたくさんいた
1番まで来たので、今度は11番まで引き返すことになります。30キロほどずーっと漕いだんですが、徳島は思ったよりも田舎で街と聞いてきたんですが高松などに比べるとやはり田舎ですね。こういうとこのほうが好きですけど笑
11番の麓にある温泉には無料の小屋があるため今日は温泉に、ゆっくり浸かり体を休めます。
ドーム状の温泉。珍しい構造
小屋で休んだりご飯を買ったりしていると昨日のおじさんと再会。今日宿泊しているもう1人の女の人も一緒に小宴会を開き久しぶりに2夜連続で人と笑って過ごしました。昨日の外人さんの足がもんのすごく臭かったことで異様に盛り上がり爆笑。やっぱ1人よりみんなでいたほうが楽しいもんですね
日本一周59日目〜結願の人達〜
今朝は寒く、5時半ごろ目が醒める。こうなると寒いけど寝袋に体を包むくらいしかないので日が昇るまで耐えるしかない。6時半ごろ鳥が鳴き始めたのでそれに合わせて起床。朝ごはんにラーメンを食べ七時半ごろ出発。
テントをちょっとでも乾かしておく
出発の少し前志度寺辺りから度々顔を合わせる老婦人方と再会した。1人は4年半かけた遍路が今日で終わるそう、女体山を超える遍路道を通ると朝から元気だった。
緩めのアップが続くタイプの坂を延々と漕ぎ続けること2時間、ついに88番結願の地に到着する
まだ朝のため綺麗で静かな道
第88番大窪寺
ここで終わりではないわけだが、さすがは最後の札所。それだけの雰囲気を感じられた
立派すぎる仁王門、いらっしゃる仁王も立派だ
大師堂、最後を飾るだけあり内装も凄い
大師堂の隣には長い間共に旅してきた杖たちが奉納されてあった。
本堂。並々ならぬ雰囲気…最後に来たかったのは言うまでもない
納経を終え今朝方のおばあちゃん達を待ったがこられないため、先に徳島へ向かうことにした。女体山越えのルートは危険かつ大変らしく無事を祈って先に進んだ
打ち込みうどん。味噌汁の中にうどんが入ってる感じ。こらぁ美味い!
徳島への道はひたすら峠を下る道で下手したら容易に60キロを超えてしまう。坂下りはひたすらブレーキを握り続ける
スピードが出てる時のカーブの怖さったらもう言うまでもなく恐怖
徳島へ下り、第9番への道を探してさまよい、人に聞いて見るとそこは手作りおもちゃ工房。人のよさそうなおじいさんが趣味でやっていはり、NHKの取材が来ていた。いろいろと話をした後に
「俺杖を持っていないんです、もしよろしければ杖をこしらえてくれませんか?」
「杖なぁ…それやったらこれをあげる」
後で調べてわかったのだがこの杖は水戸黄門が使っていた種類と同じで亀甲竹という竹を使った杖。凄いものをもらった…大切に使おう
そこからはとにかく急いで一番に向かった
第10番切幡寺
全333段の階段を登る
境内。山岳寺院らしく狭めだ
本堂。
大師堂。ここの納経場の人はなんと92歳のおばあちゃん!信じられないがしっかりした筆跡だった
この多宝塔は秀頼の命により作られたものだそう
第9番法輪寺。さすが日曜だけあって人も多い
本堂
大師堂。本当法輪寺には悪いけどまったく覚えていない笑
奥行きのある境内駐車場も広めで人も多い
中門への道は綺麗だ。本堂と大師堂とりわすれちった
第7番十楽寺。特徴的な山門
の割には境内は普通。最初らへんだけあり普通な境内が多い
本堂と大師堂。日曜は特に熱心な参拝者もいらっしゃり本気のお経が聞けて勉強になる
第6番安楽寺。
境内は広めで所々に美しさが垣間見える
納経場と本堂が一緒のタイプ。彩色豊かで美しい。
反対に大師堂は派手さを抑えた作り
第5番地蔵寺
本尊は地蔵菩薩と珍しい。
地蔵寺を巡った頃に時間が来てしまったので今日は近くの遍路さんの小屋にて寝ることにした。たまたま一緒になった職業が仏師の人とたくさんの話をして久しぶりに楽しい夜となった。
「君はさ、どうも変わっているけど、でも大丈夫。そのまま伸びていきなよ、君が思う通りに生きていけば大丈夫だよ。」
日本一周58日目〜多すぎる山岳寺院〜
今日は朝7時ごろ起床。ゆっくりとした朝を過ごし、おばあちゃん手作りの朝ごはんを食べ紅茶を飲む。おばあちゃんに挨拶をして出発。
豪華すぎる。ありがとうございます
今日最初の札所屋島寺は相当な坂道の先にあるため麓に自転車を置き、歩いて向かった。
舗装もしっかりしてて歩きやすい
景色もとっても綺麗、
うーん瀬戸内海って本当に綺麗な海やんな
1時間ほどで山門に到着
山門と中門があるタイプ、第84番屋島寺
本堂。広めの境内にドンと建っています
すっごい歴史を感じる
大師堂はしっかりした作り
ところで、トイレに入って鏡を見ると顔も黒くなりめっきり黒くなり旅人っぽくなった
二つ目の札所八栗時までの道はややこしくちょっと迷った、この寺も山岳寺院のため麓のロープウエイ乗り場に自転車を置き歩いて登る
また登り〜…とか言いながら登る
遍路道は相当な山道で通称七曲り道
これ本当に道なのかなぁ笑
登りきるとすぐ表参道に出て山門がお出迎え
山門をくぐるとすぐに境内が
たしか…これが本堂やったような
どっちか忘れたけど第85番八栗寺。すぐ後ろには五剣山がそびえる
帰り歩いていると旅人のおじさんに出会った
徳島の終わりらへんで電話をかけてくれれば世話してくれるそう。縁は大切に、名刺と栄養ドリンクを頂いて先に進む
遍路道の途中の売店のおばちゃんからよもぎ餅とみかんとお菓子をいただき、今日の宿泊場所についての情報を頂いた
土日は遍路さんが増え、とにかく応援を多くいただくので本当にありがたい。ちょっと境内が騒がしくなるのは微妙なところですがね笑
山を降りしばらく漕ぐと志度寺に着く
我が自転車と一緒に。第86番志度寺
境内はきっちり詰まった雰囲気
本堂。しっかりした創りやなぁ
大師堂。屋根が広めに見える
この寺の住職は物知りな方で志度寺は元は死に渡ると書いてしどじと読んだこと。この寺は閻魔様や奪衣婆が祀られており、参拝し山門を出ると死から蘇ったことになるためこの寺の閻魔様を蘇りの閻魔と呼ぶそう。勉強になる。閻魔様の朱印も頂いた
閻魔様の顔、どう見えます?
5キロほど漕ぐと
今日最後の寺第87番長尾寺。山門と鐘が一緒で珍しい
町寺にしては広い境内
本堂。広い境内だが小さめ
そこから88番までは距離があるため情報通りサロンにて野宿。
久しぶりにかなりの寂しさを味わった
明日はかなりの登りだそう、頑張るぞ!
ここのサロン周辺はどうも爆速で飛ばす車が多い、事故のないように楽しんでほしいものだ
日本一周57日目〜坂〜
今朝は7時ごろに起床。風も止み、天気も良かったのでテントを乾かしながら紅茶を飲みました
この時間と寝る前の紅茶は本当に楽しみ
昨日の職員さんたちが出勤したあたりに出発。本当にお世話になりました。
今日は山越えをしなければならないとわかっていたのでコンビニでがっつり朝飯を食べ、気合を入れて山へ
第80番札所まではゆったりとした坂道がずーっと続くタイプ、こういうのって本当根気勝負です。
キコキコ…ふぅふぅ…
おっいい景色〜
約1時間ほど漕ぐと展望台と81番に着きました
展望台からの景色、奥に見えるのは瀬戸大橋手前の町は坂出町。絶景です、まさしく
第81番札所白峰寺、珍しい形の山門
山寺ですが境内は奥行きがあり、広めなほう
本堂。やっぱり山寺らしいですね
大師堂。とにかく山寺の堂はがっちりしていて年季入ってます
白峰寺を終え、さぁ〜こっからはくだるぞぉ!!とルンルンで出発したんですが…まさかの登り。それもゆるい登り。たまーに下りが入るのでその度に「やった!登り終わったぁ!」とぬか喜びが入るのでその度に疲れます。登り登り登り登り下りちょっと登り登り登り…下りちょっと、ってな感じでまた1時間ほど漕ぐとようやく
第82番根香寺(ねごろじ)とても立派な仁王門
この寺院伝説の怪物牛鬼の像、こんなんいたらめっちゃ怖いです。ちなみにこれうしおにって読むらしいです
うーむ…これまた秘密の寺院って感じですね
本堂。本堂への通路には一万体の観音様が。本尊の千手観世音菩薩は秘仏だそう
大師堂。立派な柱と朱色なのが特徴的
この根香寺を終えると急な坂が始まります。しかも連続するスピンカーブがついているため非常に危険。ブレーキを離せばゆうに60キロを超えるので神経使います…坂はないに越したことはないと本当に思います
約3時間かかった山を終え、高松市に入ります。先日お会いした方に高松市で有名なパン屋に連れていってもらい
昼時だからかめっちゃ流行ってました
千円も使って10個のパンを購入。人気のメロンパンは中にメープルシロップが入っててさいっこうに美味しかったです。毎朝宅配してくれたら助かります笑
本当に美味しい、他にもたくさん食べました。
高松市は思ったよりも街で今日は卒業式なのかたくさんの高校生がいました。去年の今頃僕も高校を卒業したんだな、と懐かしく感じながら第83番札所へ
第83番札所一ノ宮寺本堂
大師堂。ここは町の中にあるごく普通の寺でした。大師堂は中がとても立派
83番を終えたあたりで三時くらいだったので一応野宿場所について尋ねると付近に無料の宿泊所があるとのこと。野宿しかしないということでしたが、無料なら実質野宿ということで直行
途中にあった神社はものすごい立派な神社でした。
ズドーンとデカイ鳥居
ちょっと高松市内を中に入り込んで行くと、
ありました!
入ってみると誰もいなかったので先に夕ご飯の買い出しへ。戻ると気のよさそうなおばあちゃんがいらっしゃって出迎えてくださいました。かなり高齢で、自身も歩き遍路をされていたとのこと。この休憩所は洗濯、シャワー、電気無料の施設。もはやホテルです僕にとっては。あ、でも暖房はないです、そんなこと気にしませんがね。ということで今日はこちらで寝ます。おやすみなさーい
日本一周56日目〜吹き荒れる風の中で〜
テントが吹き飛ぶほどの風の中寝ようとしているバンです。
結論から言うと今日は十の札所を回りました。
さすがに十も回るとバリエーションが豊富。というわけでいってみましょう、71番から80番札所
71番札所弥谷寺、秘伝の寺という感じ
本堂に行くには540段の階段を登らなければならない。写真は108の煩悩を捨てる108段の階段
本堂。正に秘伝といった感じで神秘的
頂上からの眺め、四国の山々はまだ霞みがかっていました
大師堂。写真は撮るわけにはいきませんでしたが、岩に掘られた阿弥陀如来や弘法大師像は秘伝…というかオーラがすごく言葉もなくなります
ふもとの道の駅でちょっと奮発してモーニング
こんな風な田舎道にポツンとある山門
72番札所曼荼羅寺
整った境内。ちょっと山寺などをみていただけに格別綺麗に見えた
本堂。こじんまりとした印象
大師堂は気合入ってます。建物も綺麗に掃除されてました
曼荼羅寺よりすぐ、少しの坂道を登ると
73番札所出釈迦寺(しゅしゃかじ)
本堂。曼荼羅寺よりも小さい境内だが趣は充分。むしろ増しているかも
大師堂。
今日も晴れ!昨日雨が降ったためかかなりあったかくなってきた
川沿いにある広い駐車場の先には
74番札所甲山寺。小さいながらもしっかりした山門
これまた綺麗で広めの境内。まだ朝方なので静か
本堂。整えられた形、これも歴史を感じる
大師堂。この札所は岩場の隣に立っているため山寺っぽさもある
なにここテーマパーク?と思った札所
75番善通寺。真言宗善通寺派総本山だそうで八十八ケ所のなかでも最大の規模をほこる
ビルマ戦没慰霊碑。なぜここにあるのかはわからないがお祈りした
砂踏み道場?やったか、八十八ケ所全ての御本尊を祀り、八十八ケ所の砂を下に履くことでここに参るだけで八十八ケ所巡礼と同様の効果が得られるというもの。はっきりいってせこい
広いわ綺麗だわでもう…2枚目の写真に写っているのは五重の塔
本堂。中には大きな薬師如来像が、神秘的な雰囲気を放つ
大師堂、さすが中も立派の一言
一転、田舎道の道中にある普通のお寺
76番札所金倉寺。
善通寺ほどではないが広めの境内に綺麗な大師堂
本堂も大きい
ここら辺で腹が減ってきたので金倉寺の住職おすすめのうどん屋へ
うーん…美味いうどんが食えそうな外観
卵とじうどんと住職絶賛のきつねずし。これで六百円。安いし美味い
遍路道。この時くらいから暴風が吹き荒れ、一度煽られてこけた、風怖い
77番道隆寺、76番からの札所は平均7キロほど離れているようだ
境内には観音様がたくさん、鳩もたくさん
本堂。文化財らしくもっとも時代を感じる
大師堂
「これであったかいもんでも食べ!」 と千円くださって、さらには地元のおっちゃんが
「応援しとるで!頑張りや!」と千円くださいました。南無大師遍照金剛…嬉しいですありがとうございました
78番郷照寺、珍しく山門を自動車、自転車でくぐれる寺でした。
本堂、なにやら音楽がかかっておりお経にも力が入る
大師堂、秘仏のようだ
地下につながる通路を発見、入ってみると
約一万の阿弥陀如来様が…神聖な場所のようです
79番札所天王寺…ここはなんだかさびれてて
手入れが行き届いていないことがよくわかってしまいました。右が本堂、左が大師堂。とにかくもうちょっと綺麗にしたほうがいいと思う
本日最後80番国分寺、山門には松がかかっている
大きく神秘的な境内。
本堂は大きすぎて撮りきれませんでした。
大師堂はこの建物の中。教科書で見たあの大使像にそっくりな像でした。
とまぁこんな感じで今日は十の寺を回ったわけです。最初の寺弥谷寺がこのなかでは一番好きです、絶対みなさんも行くべきですよ弥谷寺は。
さて、国分寺で野宿場所を聞いたところわからないとのことだったので地元の人に聞いて資料館へ。すると係員さんの人が丁寧に案内してくれました。テントを張ろうかなぁ、と思っていると自転車のタイヤがパンクしていることに気づき修理しようとしたんですがどうにも上手くいかず、困っていると係員さんが手伝ってくれました。手際よく修理している横で眺めるしかない僕はひどく情けなく思い、テンションだだ下がり…なにからなにまでやってもらい、まだまだ未熟だなぁ…と感じました。この遍路で少しでも成長してやりますよ!まずはパンク修理からですかね笑
日本一周55日目〜自転車殺しの三連星〜
朝5時ごろハッと目がさめる。というのもこの道の駅国道沿いなので常にトラックの音が鳴り響いていてなかなかにうるさいので目が覚めてしまった。朝5時というとまだ日も上がっておらず暗い。とにかく歯磨きをしたり読書をして時間つぶしながら7時ごろ道の駅を出た
今日はまず四国霊場最高所の66番札所へと漕いで行った、昨日道の駅のお姉さんに道をバッチリ聞いていたので比較的スムーズに進み、
のどかな町の中に看板。今日は晴れ時々曇り
66番は山道を歩いていくと往復で5時間くらいかかると聞いてまた自転車を放置するのも嫌なので(完全なる言い訳)文明に頼りロープウェイで向かうことにした。
とは言ってもロープウェイまでの道は普通に坂、昨日と一昨日のダメージはまったく抜けておらずヘロヘロで漕ぎ続けた。
この山の頂上が66番札所
ロープウェイは往復で二千円ちょいとバカにならない金額、しぶしぶ払って乗車。乗客は遍路者ももちろんいるがスキーヤーがちょろちょろいた。どうやら札所の裏はスキー場らしい
到着してすぐに羅漢さんがお出迎え
みんな表情が違う
この羅漢さんは境内に500体以上いらっしゃるそうでいたるところに羅漢さんを見ることができる
涅槃を見守っているのかな?
圧巻。標識によればみんな製作者の 知り合いや家族の顔という説があるらしい、確かにみんな癖のある顔してる
広めの境内を歩くと大きな山門が
うーむ…これまた立派の一言。仁王像もとても厳しい顔つき
本堂。ご本尊は千手観音で中には柔和な顔立ちの像があった
大師堂、本尊よりも立派?
この66番札所雲辺寺は標高900メートルに位置するため天文台からの眺めは圧巻の一言
毘沙門、この塔が天文台
あいにく霞みがかっていたが、澄んだ日は瀬戸大橋も見えるそう
雲辺寺を終えた頃十時ちょいだったので今日は70番まで行けると確信。まずは山を降りて腹ごしらえをしようとロープウェイで降りた
せっかく香川に来たので、香川にいる間は昼ごはん完全うどん化計画!を施工していこうと思う
ということで初日はここ!
むむ…美味そう!!ビビッときたので入店
やっすぅ!!!もちろん大を頼んだ
やっぱいりこ出汁って美味しいよな、天ぷらや揚げはお接待。南無大師遍照金剛
このうどん屋さんの店主はかなり気さくな方である言葉を俺に投げかけた
「日本一周って本当に凄いことやと思うけどさ、放浪癖だけはつけるなよ。定住できやんやつなんてなんの役にも立たへんからな」
この言葉…胸に大切にしまっておきます。旅先名言の一つです
うどん屋を出てすぐに第67番札所が…あるはずだったんですが
あれ?ないぞ…よーく見ると小さく寺院のようなものが
山門。第67番札所大興寺、最初これが本堂かな?と思うくらいなんにもありませんでした
山門の奥に進むと森に囲まれた階段が、どうりで見えないわけだ
本堂。珍しく本堂と納経場が一緒になっていた、この本堂、なんだか怪しい魅力がありました…一番好きかもしれない
大師堂。とにかく大興寺は建物に年季が入ってる
大興寺を後にし 、次なる札所へ
次の札所は看板に68、69どちらの名前も書かれていて不思議に思っていたのですが、着いてみると納得。
一つの境内に二つの札所がくっついていました
山門は共有の様子。仁王像は眼力が強いイメージ
境内。四つもお堂がありどれがどれだか迷います。おじいちゃんは間違えて反対に参ってしまったと笑ってました
第68番札所神恵院(読み方忘れた)
本堂は完全秘仏のよう
大師堂、すっきりとした印象
第69番観音寺、朱色に染まった印象的な本堂
こちらも朱色の大師堂。どちらも年季の入った建物
納経場も二つで共有のため非常にお得でした笑
本日最後の70番札所は五重の塔があると聞いていたので楽しみにしながら漕いで行くとまさかの
修復中…残念ですが仕方ないですね…他にもあるそうなのでそちらを期待
ということで
第70番札所本山寺、仁王門という名で国宝
ここ本山寺は今まで回った中でも特に年季が入っており歴史を感じさせる建物が多く、そのほとんどは国宝です
本堂
うーん…こういっちゃなんだけどボロボロ笑
大師堂
修復しません?
70番の時三時だったため納経場のおばちゃんと相談し71番まで漕いで行くことに。
途中、車からおばちゃんが
「遍路中?これ、お接待!なんか食べて」
と千円。はやぶさの様に去って行きました。
さすがお接待文化が根付いているなぁと改めて感心しながら漕いでいくとやはり坂。
もはや横峰さん、三角寺、雲辺寺の三連星で俺の足はボロボロ。なんとか登りきったものの時間切れで今日は断念…明日の朝行くことにして麓の道の駅で寝ることに。温泉が付いている道の駅で割引券使って1,200円!迷ったもののこれも縁だなと、お接待のお金を使い、入浴。
さいっこうに気持ちよかった。
他の人はみんなそこに泊まる人たちで一杯で、羨ましく思いながら道の駅の裏にテントを張って生姜焼き食って今日は就寝…この旅けっこう辛いけど将来の役に立つのかなぁ?と思いながら寝ます。野犬の遠吠えがするのでちょっと怖い
夜景を見ながらの一服。至福のひととき
ここが俺のスウィートルーム。凄い安心感