日本一周68日目〜春休み旅30日記念〜
今日で春休み開始から一ヶ月、旅開始から一ヶ月となりました、あと32日で100日です
起きたらすでに昨日の方は出発した後。聞けば歩き遍路の方は5時とか4時には出発するそうです。
起きてすぐ雪蹊寺を参拝し準備を始めます
今日は曇りですがまずは昨日行けなかった坂本龍馬記念館に向かいます
道中には長曾我部元親の銅像があり、立派なその姿を見て1人感心していました
ふーむ…眼力がすごい
坂本龍馬記念館への道は海沿いの道をまっすぐ走ったあと少し坂を登らなければなりません。朝から汗を流すのはもう慣れたもんですが昨日のおじさんは
「旅に出れば絶対健康になれるよね、だってさご飯も大したもの食べれないしずっと歩いたり漕いだりしてカロリーを消費し続けるんだからそらぁ健康になれるよね笑」
と仰っていましたが、なるほど納得でございます
坂本龍馬記念館への道
坂本龍馬記念館、手前の銅像はシェイクハンズ龍馬とか言って握手できます。もちろんやりましたとも
この坂本龍馬記念館には坂本龍馬ゆかりの展示物から坂本龍馬の人物像、坂本龍馬に関係する人についても詳細に説明されており坂本龍馬ファンにはたまらない場所です。開館30分で行ったのですがたくさんの方が熱心に展示物を見ておられました
坂本龍馬の写真って教科書で何回も見ましたがこの写真は初めて見ました。目つきが鋭い
龍馬暗殺現場の復元模型、たぶん血だらけだったんだろうな
実は僕はそんなに坂本龍馬ファンというわけでもないので存外強い感動は覚えず、ふーんくらいの気持ちでした。せっかく行くんだからちゃんと勉強しとけよって話ですがね
展望台からの景色、見おわった頃には雲がなくなり晴れに。
記念館を後にして一応桂浜に行きましたが銅像がある他はいたって普通の浜辺でした。そこを若い人たちが携帯で自撮りやらなんやらしていて人も多く微妙な気分で桂浜を後にしました
でもこの銅像は見たいよな
桂浜から34番まではそう遠くなく、のどかな農村を抜けていく道を走ります
高知っていいところですね…鳥の鳴き声と川のせせらぎしか音はないくらいのどかです
老後は高知に住みたいなと真剣に思っていると到着
第34番種間寺、のどかな農村の中なのでのどかです笑
種間寺を出て35番までの道は少し街になっており交通量も多め。少し道を外れるとすぐに農村に戻るあたりがすごい好きです
35番の手前でブレーキパッドの交換のために自転車屋に寄り店主と少し話しました
「35番までの道ってやっぱり坂ですよね〜」
「そらぁ、あんた自転車乗りじゃきぃ坂は好きやないとあかんちゅうもんやろ」
「いやぁ…坂はないに越したことはないと思いますよ」
「今から行くとこは自転車乗りなら燃えるとこやきぃ頑張れや」
まぁだいたいこんな感じの方言だったはず、とにかく自転車が好きな方なのか坂について熱弁を聞き近場の弁当を食べいざ35番へ
店主の言った通りかなりの登板
この山の中腹よりちょっと上あたりに屋根が見えました
逆にキツイことがわかっていると俄然面白くなってきて叫びながら登ってやりました、狭い道で車が一台通れるだけの幅なので車が来るたび止まらなければいけないため、さらに足にきます
ともかく登りきった時には足は痙攣していました
35番札所清瀧寺、薬師如来の中には入れる道があり真っ暗の中進んでいくと健康になれるそう
大師堂、この団体さんたちには褒めちぎられましたが実際キツイなんてもんじゃなく前輪がたまに浮くくらいの坂ですよ
登板の坂は下りの時には気持ちいいでしょう、なんて気楽なことを言う人がいますが、まったくの見当違いで登りがきつければきついほど下りは恐怖です。実際清瀧寺の下りではフルブレーキかけても止まらずさらにはヘアピンときたもんですから、もはや余裕なんてありません。一度曲がりきれず落ちそうになった時は本当に怖かったです。
曲がるたびに止まるしかないほど急な下り坂
清瀧寺から35番までの道は川沿いに進む普通の道。しかし、途中で山に向かって行き絶望
道が山に向かっている時は必ず峠があるので嫌です
しかし絶望していても話にならんので奮起し漕いで行ってみるとなんと!!
トンネル!!!!
トンネル…山をぶち抜く自転車の味方です。しかもまさかの下りトンネル、清瀧寺ほどの下りではなく一直線にそこそこの下りって感じ。叫びながら降りたから工事のおっちゃんとかにすごい目で見られました。ゆかいゆかい
ちなみに歩き遍路はこの奥の道から峠越えするのだそう、ご苦労様です
トンネル内。マジ最高
トンネルを抜けると橋が見えてきました
この橋を渡るとなんと温泉が見えてきて、さらには山だと思っていた寺も普通に平地にありました。しかも清瀧寺からずっと追い風で予定より30分近く早く到着。こいつぁやったぜ!と嬉しがっていると
仁王門には不動明王の字が
これは不動明王のご加護があったか…と感謝しましたが、最後に少し不動明王は試練を与えました
そびえ立つ本堂への階段、36番札所青龍寺
階段をひたすら登るとようやく
本堂。中を覗いてみると大師が彫ったといわれるなみきり不動明王がいらっしゃいました
本尊が不動明王だからなのか境内のいたるところに不動明王様がいらっしゃいました
階段の途中、おそらく滝行の場所
本堂を守るように並ぶ二体の不動明王像
不動明王に今日の旅の感謝を伝え、温泉に入りご飯を食べ今日は近場の公園で野宿。おやすみなさい
ロースカツはソースじゃなくだし汁に浸して食べる珍しい形式。すごい美味しかったのでぜひ真似したい
日本一周67日目〜お不動さん〜
昨日はさすが布団だけあってよく眠れました。が、それが体の疲労を呼び起こしたようで足はバキバキ…とりあえずゆっくりと準備をしつつ朝ごはんにインスタントラーメンをもらい八時半ごろに出発。
今日は四国に入って初めての雨、雨のせいなのか足のせいなのか自転車の進みも悪く全体的に大変でした
最初の方はサイクリングロードが整備されていてまだ走りやすかった
サイクリングロードを抜け、町中に少し入ったところにボコっと盛り上がった場所がありそこを自転車で登ると
第28番大日寺、これまた屋敷のような本堂。月曜なのに団体客がたくさんいらっしゃいました
ここも階段があったり登りがあったりで朝から足がパンパン。しかも雨でなんだかイライラしてきて嫌になってきたので気持ちを切り替えにコンビニへ
こういう時はいつもと全然違ったものを買うと気持ちが切り替わるので
飲んだことない炭酸とチョコとかクリームとか甘いもの
こんなにコンビニでは買いませんよ、この特別感が俺の気持ちを完ぺきに切り替えさせ次の札所への力となります。実際この後しばらくはかなり漕ぎやすくなりました。
コンビニから7キロほどで29番に到着
29番札所国分寺、晴れの時と印象が変わりますね
団体さんが2組重なったようです。とにかく屋根が特徴的な寺でした
国分寺の住職に道について聞き次の札所を目指しますが道中もチラホラアップダウンがあり最後は軽い峠が待ち構えていました
全然穏やかじゃないよ住職
なんとか峠を越え到着
第30番札所善楽寺、十一面観世音菩薩が特徴
右側の本堂は大きくて屋敷のようですが左側の大師堂はかなりこじんまりした感じ
善楽寺の隣には神社がありました。雨の日の神社はとても神聖な雰囲気になります
長曾我部元親が再建したという土佐神社
途中にある食堂で飯を済ませ次の札所へ
31番はまたも山というか峠の上にあり、緩やかな登りの終わりにあります
第31番竹林寺
両側には苔が生えており境内はとても素敵な庭園のようです
大きな五重塔
本堂は重要文化財。とても荘厳な印象
竹林寺を終えた頃にはすでに四時となっておりましたが今日は33番で寝ようと思っていたのでバキバキの足に鞭打ってさらに進みます。
すると32番はまたも峠の上…時間もなく切羽詰まっており焦りと疲れでだんだんムカついてきて叫びながら坂を登りガクガクの足で境内に入ると
すごい雰囲気の不動明王
不動明王がいらっしゃいました。この四国遍路では不思議とお不動さんに縁があり、辛い思いをしてきたりこうやって焦りながら来ると不動明王がいらっしゃることが多いです。
もしかしたら不動明王が見守ってくれているのかもしれない…そう思いました
ところでここ第32番禅師峰寺は岩場と同化した不思議な雰囲気のお寺。ぜひ行ってみてください
32番の納経場で渡し船の時間を再度確認してみると意外に大丈夫そうで安心。しばらく不動明王の前で祈っていました。
渡し船に乗り33番に着いた頃には6時を回っていたので33番の参拝は明日にして今日は通夜堂で寝ます
今日一緒に寝る方は昔登山をやっていた方でヒマラヤなどの山の話を聞けてすごく貴重な体験になりました、やっぱり旅の醍醐味はこういう一期一会ですね
「死ぬときにさ、あ〜こういうことあったよなぁ楽しかったな。って思いながら死にたいよね、そうじゃないと人生つまんないよ」
日本一周66日目〜情報命〜
ビュゴォォォォオ!バダバダバタ!!
昨日からずっとこんな感じ。まったく…風が強いと眠りも浅いし米も炊きにくいし…やってらんねぇっすわ
朝7時くらいに嫌な感じで目が覚めました。はぁ…目覚めが悪い感じでふらっと起き、8時ちょうどに出発。
出発してすぐに今日最初の札所に到着
港町の中に普通にある
長い階段の先にある山門と鐘つき堂が一緒になった珍しい山門が特徴的な第25番札所津照寺
本堂への道もずっと階段で昨日から重い足がさらに重くなります…
疲れていても進むしかないのでゆっくり進みます
こういうイヤイヤな感じで漕いでいると不思議なもんで途中で道を間違えてしまうことがよくあります、今回もそれに引っかかり10キロほどロスしてしまいましたが、第26番へと向かいます
26番は山の上なので途中自転車を置き歩き遍路の道へ
昔ながらの遍路道。疲れた足が悲鳴をあげます
片道30分ほどかけてやっと到着
第26番札所金剛頂寺、山岳寺院らしくでっかい山門
なにここ宮殿?デカすぎる本堂
金剛頂寺を終え、次の札所に向かう途中おじさんから
「元気やなぁ!」
「若いですからね!元気が取り柄なんで!」
「よう言った!若造!!いけ!!」
あんなに疲れてたのに思わず口をついて出た言葉で自分自身が鼓舞されて急にやる気が出て来ました。この会話自分がこれまでにして来た会話の中でも特筆して粋でしたね、つーかこのおじさんかっこいいな
金剛頂寺にあった張り紙。いいこと書いてあるな
途中田舎の商店に入りアクエリアスとカップヌードルを買ったのですがその価格がなななんと600円!!もう一度いいます
600円!!!!!
この規格外の出費のせいでおれの財布はすっからかんになっちゃいました。田舎の商店恐るべし
今日も雲ひとつない快晴。おかげさまで顔は真っ黒
途中道を聞いたおばさんは地区のイベントの係員の方で豚汁をご馳走してくれました、さらにそこにいたおじさんがカレーもご馳走してくれてラッキー。お接待だよ!ということで千円頂き、今日の命を繋ぐことができました
次の札所第27番は難所の一つ。麓に自転車を置き今回も歩きで登っていきます。
道が別れていて左は旧遍路道、右は車道。もちろん左に行きました
サンスクリット語?かなんかで書かれていました。
迫真の山道。もう足痛い
山道に入って40分ほどで到着。ここまで数々の難所を越えて来たのでそんなにきつくは感じませんでした
山岳寺院らしく古びていてデカイ仁王門の第27番札所神峰寺
本堂に向かうにはさらに階段が…
階段の横には水が湧いていました。素直に美味しい
不動明王。このお遍路ではなにかと縁があるため好きです
この寺は上に展望台があると聞いたためさらに片道40分かけて展望台へ
展望台からの景色。街と太陽と海と森が綺麗に見える絶景ポイントでした
展望台に着いた頃もう4時半となっており、納経は五時までなので焦って降りていくと神峰神社が途中にありました。この神社、普段人がほとんど来ないのか入った途端あまりの雰囲気?空気に鳥肌が立ちました
神様がここにいる気がします。とにかくすごい雰囲気です。まだ行ったことない方は是非
なんとか納経を済ませ、自転車のとこまで降りていくとサンダルのところに千円札が挟んでありました。こういうことされると素直に鳥肌もんなので勘弁してください笑
かっこいい…
今日はこのお金で善根宿に泊まることにしてナイトランをこなし善根宿へ向かいます
今日も綺麗なゆうやけ
恐怖のナイトラン
ヘトヘトで善根宿に辿り着き、げんきなおじいちゃんにお遍路についての道などを聞き今日は寝ます。明日は坂本龍馬記念館いくで
日本一周65日目〜四国の本気〜
朝6時に起床し紅茶を飲み8時に出発。
今日は久しぶりの長距離走行で昨日からちょっと楽しみにしてた。室戸岬までは約90キロ、ここ最近は札所が連続していたこともありまったく距離を稼げていなかったのでペダルにも力が入る
最初の頃は山合いの中をゆるやかなアップダウンと共に漕いでいくような道
まさに山合いって感じ
しばらく山合いを漕いでいくと、道から離れたところに寺院の看板が見えた。そこには
[八大地獄 生観寺]という文字が
「地獄か…そういえば昨日みた10人の大王のことも気になるしもしかしたら地獄についてけっこうわかるかも」
呼ばれたかのようにふらっと立ち寄ってみた
札所ではないがとても立派な境内、本堂もデカくて立派
八大地獄には拝観料400円がいるとのことで
(えっ400円かぁ…寺にあるやつやから大したことないんやろうけど…まぁこれも巡り合わせやな)
しぶしぶ400円を払い、いざ八大地獄へ
入り口にあった看板。なんとこの博物館?かなり精巧かつ詳しく地獄について紹介されており館内は岩場のようなもので覆われている
写真は撮ってはいけないそうだったので(撮ったが)掲載はしませんが、ここは400円のクオリティではないことだけは確かです。もし子供ができたら絶対ここに連れてこようと思います
八大地獄のリアルさに感嘆した俺は納経までしてもらうことに。この寺の御本尊はお不動さんだそうで、運命的なものを感じた
さて、無事この寺を抜けると山合いの道は終わり海沿いの道が始まります
突き抜けるかの様な青い空、透き通る海、穏やかな波…うーん素晴らしい
まさしく海沿いの道という感じ!今日は暖かく額には汗がにじむ
本当に四国の自然は素晴らしく北海道にも引けをとらない美しさでただただ感動
この透明度には驚くばかり
海から目をそらすと四国の山々が見える
先日ここを通ったチャリさん、いのさんはこの道路を北海道のオロロンラインにそっくり!と言ってたけど俺も同感。
まさしくオロロンラインのような道。海に沿って伸びる道路は一見の価値あり
ただ四国の道は北海道と違いアップダウンが多くかなり足にくる。ここ最近足の疲労が取れていないのか、漕いでいるとじんわり太ももの外側が痛くなってくることもあり思ったよりは時間がかかった
最高!!
8時からほとんど休憩なしで漕ぎ続け午後四時になってようやく室戸岬に到着
中岡慎太郎像、着いた時は感動した
室戸岬はゴツゴツした岩場を伴う正道の岬
室戸岬を出て今日の目的地24番札所へ。疲れたぁ…とゆっくり漕いでると
どうやらこのジェットコースターの道みたいなもんの上にあるらしい
ボロボロの太ももで30分かけて登りきりなんとか到着
第24番札所最御崎寺(ほとみさきじ)
さすがは山岳寺院雰囲気あるなぁ
本堂。屋根が大きく新しい
大師堂。土曜なので団体さんも比較的多め
住職に寝床の情報を聞き、今夜は港で宿泊
明日はどこまで行こうかなぁ…おやすみなさい
美しい夕焼け、太陽は海に溶けていくように消えていった
日本一周64日目〜一期一会ばっかり〜
昨日は夜1時くらいまで起きてたのだが、やっぱりそこは旅人。6時くらいに目が覚めた
ゴソゴソとテントから出るとみんなも起き始めているところだった、昨日の肉のあまりを使って朝から肉。やっぱり美味い。
寒いけど美味い
朝からくだらない話をダラダラ話しながら出発の準備を進めていく
みんなで歌う。こういう時のためにギター持ってきてるんだよな
みんなそれぞれ方向が違ったりペースが違ったりで今日でバラバラになるので記念に写真を撮ることに。昨日?今日?寝た場所はまるで神殿のようだったのでみんなで趣向をこらして写真を撮った。一眼レフ俺も欲しいなぁ
どの主人公を選びますか?
0円日本一周、サバイバル男チャリ?
オシャレなチャリダー、クーピー?
ママチャリ骨男、いのさん?
吟遊詩人ドンキ?(俺の杖が鈍器に見えるから)
超男前ガルパン角さん?
さぁ君はどの主人公で旅に出る??
という茶番をみんなでした後、名残惜しいもののお別れ。必ずもう一度会おう!と再会の約束をして出発した
正直1人になったのは久しぶりだったのでかなり寂しかったがそうもいってられないのでガンガン漕ぐ
しばらくすると山道に入り、少々のアップダウンが続いたので海沿いに避難。すると四国の美しい海が目に飛び込んできました
久しぶりの海。気づけば瀬戸内海から太平洋に変わっていた
すごい透明度!積丹ブルーに透明度でいえば勝る
のどかな海沿いを漕ぎ、しばらくするとゆるーい峠に差し掛かりました
綺麗な山道。気持ちのいい快走路
最近1人じゃなかったのでなんだかんだ遅くまで起きていたこともあり体にも疲労がたまっていて、先には温泉もないとのことなので峠を下りてすぐの道の駅でストップ。
道の駅のすぐ近くに23番があり
23番札所薬王寺、日和佐の町を一望できる高台にある
キッチリ配置された境内
なんだ?この塔いってみっか!
中は資料館
ここの資料館の一室に地獄を描いた絵画がかかっていたんですが全部で10枚のその絵にはそれぞれ一人一人大王が書かれていました。不思議に思って聞いてみると地獄には閻魔大王を含め10人の大王がいらっしゃりそれぞれで裁判を受けるそう。初耳学でした…
迫力のある屏風、この虎生きてるみたい
薬王寺を終え風呂に入りコインランドリーに行き身も心もリフレッシュ!全部終わった頃には夜になっていたのでご飯を作っているとお兄さんに話しかけられました
このお兄さん、なんと元日本一周チャリダーで今は社会人とのこと!各地方の学校を回って講演を開いているそう!こりゃまたとんでもない人に会えたなぁ…と思いながら短い時間ですが話しました
「神戸に来ることがあったらさ!是非連絡してよ!」
「あっ!俺今治帰ったらフェリー乗って神戸に行くのでその時行きますね!」
神戸での再会の約束をして別れました
ここ最近人との出会いが増えてきて本当に楽しいです、2月ごろの俺に教えてあげたいくらい
今日はこれで寝ますおやすみなさい
「会いたい人がいるなら、ずーっと会いたいと考えてたら絶対会えるよ!これは本当やから是非試して欲しいな!」
日本一周63日目〜仲間〜
寒い!!!!朝起きると昨日水に浸しておいたご飯が凍っていました。ということは一時的に0度いったってことか…
あんまりにも寒いのでゆっっくり用意をして朝九時?だったかに出発。
今日行く21、22は殺人的坂ということは地元の人や住職の方からも聞いていたのでヒッチハイクすることを決定しまずは立江寺へ
立江寺で駐車場や境内で声をかけるもののなかなか捕まらず情報を得ようと近くの商店のおばちゃんに話しかけヒッチハイクのプレートを作ったりしてると親子の方が来店してきました
すかさずおばちゃんが(このおばちゃん超元気)
「今日どこまでいきます??もし21番とか行くんやったらこの子ら連れてって欲しいんやけど!!」
おばちゃんのど迫力交渉は見事成功!
7組目にしてヒッチハイクで坂を登りまずは21番
もうここまでの坂はゾッとするくらいキツかった
ということで第21番札所鶴林寺。ここは林の中にあるため独特の風格がある
ほとんど屋敷なんじゃないかな?この本堂
さすがの雰囲気、本堂正面
大師堂はこの寺にまつわる鶴と共に
今日も快晴
鶴林寺を後にし22番に向かおうとしたのですが車では駐車場から30分は歩く必要があるなどいろいろな条件が重なりロープウェイで行くことに
歩きでも自転車でもこの山を越えなきゃならないって考えると身震い
2000円くらい払ってロープウェイに乗車、最初は高すぎやろ…とか思ってましたが景色がとつてもいいため料金にも納得しました
山脈が険しい
途中には日本オオカミのオブジェが、昔はいたそうです
本当に見にくいんですが写真中央にある点みたいなものが大師像、弘法大師は19歳の時この山の上で明けの明星を見て悟りを開いたそう!負けられぬ!
到着!第22番札所太龍寺
山岳寺院の中でも林の中というよりは手入れの行き届いた庭のようなイメージ
本堂を見ればその風格に誰もが言葉を失うだろう
大師堂はシンプルながらしっかりとした作り
太龍寺を終えた後親子のご好意に甘えて22番へ
田園風景の中、堂々とした雰囲気を醸し出すのは22番札所平等寺
参拝経路がちゃんと考えられた境内
本堂の薬師如来は閲覧、写真自由。こういう寺はあまりない
平等寺を終えた後、親子にお礼を言い電車で立江寺に帰った。ぼんやりとした時間が流れ久々にゆったりとした時間、こうくんといろんなことを話した
立江寺に着き、売店のおばちゃんに別れを言い23番に向かおうと思ったのだが付近に知り合いの日本一周者がいるのでスーパーで待ち合わせ
30分ほど待つと知床で会って以来実に半年ぶりの懐かしい顔が!
あまりの懐かしさと同志の嬉しさに再開のハグを交わしスーパーの駐車場でだべる
スーパーの駐車場に大荷物の自転車が三つ!地元の人たちはとんでもない目でこっちを見ていた
積もる話も多くとにかく今日の寝床である道の駅に向かう
俺もかなり変なやつやけど、旗は目立ちすぎやろ笑
ありえないシルエット、1人は杖とギターを担ぎ、1人は旗がたなびく
寝床の道の駅に着くとすぐ大荷物のチャリダーが偶然合流!本当に偶然で日本一周チャリダーが3人に!もう会ってすぐに意気投合し歩いてたおっちゃんに頼んで写真を撮ってもらう
左が0円日本一周、右が遍路日本一周、真ん中がおいら
チャリ(0円)「いや!こんなことなかなかねぇよ?!まじ最高だぜぇ!」
俺「とりあえず飯どうします?」
チャリ「んー…どうすっかな、金もねぇし。肉パーティとかやりたいけどなぁ」
角さん(右の人)「パーっとやりましょうよ」
すっと差し出したその手には一万円札が…
チャリ俺「「まじっすかぁぁぁぁぁぁあ!!!」」
チャリ「これはヤンバイゾォ!やつも呼ぼう!今50キロくらい離れたとこにおるママチャリ日本一周者も!」
俺「ウェーーイ!!!」
と3人で盛り上がっているうちにこうくんは先に行ってしまいました…決して嫌になったとかじゃなくて予定があるので先に進まなくてはならないとのこと。本当に寂しかったけど見送り、角さんは待ち合わせがあったのでとりあえず俺とチャリさんで買い出しに
俺ら「いやぁまじ諭吉さんをこんなに豪勢に使うなんておもってもみやんだな…最高!!!」
一万円札をフルに使い大量の肉を買い、いざ肉パーティへ
ちょうど道の駅に着いた頃に角さんも合流。調理を開始した辺りでナイトランを終え、フラフラのいのさんが合流(この人は自転車がママチャリ!ママチャリの後ろにイノシシの骨をつけているので俺はいのさんと呼んでいる)。
肉をバクバク食っていると、日本一周ではないものの九州に向かうチャリダーも合流!
これまでの珍体験や何故旅に出たのか?などなど旅人の夜は更けていく
「日本一周の期間や回数、どうやってやっているかに凄いも凄くないも無いと思うよ。日本一周しよう!って旅に出たやつはみんなすごくて、やっぱり変なやつだと思うな笑」
日本一周62日目〜奇跡的で運命的〜
昨日夜遅くまで起きていたこともあり今日は朝7時半頃に起床、9時くらいに善根宿を出発。今日はこうくん(日本一周予備軍)とまわることになっていたので昨日行っていた13番へ
快晴だけど風は強め
13番大日寺に行って納経場で待っていると高齢の方がやってこられた。
(随分豪華な袈裟やなぁ…) なんて思っていると
住職の方が
「あー!!これはよぉきてくれました!」と猛烈に感動されていて、こうくんと(??)と思っていると
「あなたたち本当にラッキーですよ!この方はお遍路さんの中でも伝説の方なのよ」
とおっしゃると高齢の方はおもむろに納経帳を出し住職に渡しましたが、その納経帳遍路サロンで見たあの真っ赤な納経帳を超えるほどの真っ赤さ
「君たちもまわっているのかい?見たところ若いけど感心だねぇ、これを渡しておくね」
とおっしゃると手元から錦ふだを出しサラサラと僕たちの名前を書いてくれたんですが、遍路回数のところに504回と書かれていて、2人して「えっ!504回!?」と驚いていると住職が
「この札はそこらのお守りよりもずっと効果があるわよ、本当にあなたたちラッキーよ!」
確か納め札は回っている人と同じだけのご利益を得られるというものだから自動的に僕たちは今505回目の遍路ということになる…すげぇぇぇえ!!!と2人で感激。
左から2番目がその504回の方、その隣の住職さんもかなり有名な方。いろいろラッキーでした
この方と別れ17番までをゆっくりと回り18番へ向かいます。
北海道以来初めてのツーリングだったのでなんだか楽しくて時間もあっというまに過ぎていくようでした
第18番恩山寺まではけっこう距離が有ったんですが2人でペースを上げ1時間ほどで到着
18番札所恩山寺。ちょっとした山岳寺院でしたが雰囲気もよく落ち着きます
弘法大師の文字が綺麗に残る大師堂
18番から19番まではかなり近くすぐに到着
歴史を感じる仁王門、仁王の顔つきがめずらしかった
多宝塔がいい場所にあり、好みの境内。綺麗に整えられた感じが落ち着きを増させる
かなり大きい本堂。
立江寺を終え、寝場所を探していると温泉近くのかなり良い場所を発見。近くのスーパーに食材を買いに行ったんですが、ここも2人だとやっぱりメニューやらお金やらで話し合いになったりとなんだか新鮮でした。
寒すぎて石の段差で風をしのぐこうくんの図
今日のメニューはキムチ肉炒め
多すぎてとてもじゃないけど食いきれなかった笑、残して明日
そして風呂に入りに行ったんですがこうくんとも話し合い、行き先も同じ到着場所も同じなのでこれも巡り会いやな!ということでこの先2人で回っていくことになりました。
明日からは2人旅となりますね〜
「いいかい?やりたいことをやることはとてもいいことだよ。だけど、そこに一本の芯、1人の人間として芯をちゃんと入れておかないとダメだよ。だけどそれさえできれば大丈夫、必ず成功するよ」504回四国一周しているお遍路さん