日本一周73日目〜最後の難所〜
朝テントは大いに結露していた、びしょびしょだ。となると困ったもんでテント内も一部濡れ、寝袋も濡れる。つまり、ものすごく寒い。
寒いせいか4時半ごろには目が覚め、ずっと寝袋にくるまっていた。テントから出てテントを畳んでいると昨日よりもずっと濡れているためか手の感覚がだんだん無くなる、テントを畳み終え準備が終わった時には手は動かなくなっていた
コンビニに行き、朝ごはんを買おうとするもののおにぎりを掴むことができない。見かねた定員に助けてもらいなんとか朝ごはんにありつけた
川沿いで朝は霧かもやがかかるためとにかく結露が多いらしい
さて、今日は最後の難所への挑戦ということで気合が入っていたが、意外にも20キロほどは平地。川沿いに広がるのどかな道は大好きだ
川に沿うように作られた住宅地、洋風の家はひとつもない
四国の海、川は透明度でいえば北海道にも勝る。どれも穏やかで綺麗だ
途中の道の駅を超えるとだんだんとアップダウンが増えてくる
しばらくすると今日最初の峠に突入
空気はすごく綺麗
この峠とにかく長く、坂もそこそこにきつい。しかし俺も四国の山々を越えてきた男、なんとかして超える
いつの間にか冬を越し、春を迎えた。花鳥風月を体で感じられるのは自転車と歩き旅の特権だと思う
この峠を越えるとそこは難所久万高原町、久万高原に入ってさらに10キロほどで44番の近くに出る。44番に向かう途中、久万で面白い取り組みをしていたので見て行った
久万ひな祭り、ここらへんではひな祭りは4月の3日だそうで約15,000のひな人形が町のいたるところにある
道の途中にも桜に添えてあった。全て手作りというから驚く
商店街から大きい坂を登ると44番が見えてくる
珍しく駐車場から山道が伸びているタイプ
かなりきつい山道と階段を越えると境内が出てくる44番大宝寺
大師堂はかなり大きく屋敷風
途中花粉症で苦しそうにしている人が多かったが、いつの間にか四国を回っている間に花粉をはねのける体になったようだ。極限状態で周り続ければ花粉なんて気にもならなくなる
ここからは45番に一気に向かう。45番までは派手なアップダウンが連続する、急勾配注意!という看板まで見えてくる始末。勘弁してほしい
ということで峠をまたひとつ越え45番麓に到着。
この山の頂上付近
趣のある山門がお出迎え
この階段は今までで1番キツイ。高齢の方は大変だろう、駐車場から徒歩15分は登らなければならない
階段の先には本堂が。45番岩谷寺
岩に突き刺さるように本堂が建っている。御本尊は不動明王、さすが運命めいたものを感じる
大師堂は特殊な面構え
途中岩場の中に入れるようになっていた。真っ暗の中には石造りの不動明王が。通称かなえる不動
岩谷寺を終え、越えた峠をもう一度登り直しなんとか最後の難所を無事に終えることができた
これで残るは松山の8つの札所のみ。今日は久万で野宿し、明日はついに結願だ…